備忘録

本の中の食べ物や日々の道具などについて書いたり消したり直したり

茶色いおかずに染錦

ありきたりな茶色いおかずが最近好きなので、地味さを補ってくれる染錦の器のありがたさに気がついた。 大根おろしと塩鯖には染錦更紗紋のお皿で、里芋の煮っ転がしには染錦十草の小付。染付をメインで集めようとして、うっかり染錦をあつめてしまっていたの…

片付けと掃除のために必要なこと

はじめに 掃除と片付けについて考えることにする。まずは掃除と片付けはきれいな部屋にするためにあるものと仮定しておく。 きれいな部屋とは? きれいな部屋=「清潔で秩序のある状態」とする。この状態を保つため、掃除と片付けを行う。 「片付け」と「掃…

手軽に換気扇掃除をする方法

結論 オキシクリーン(過炭酸ナトリウムが主成分の漂白剤)を使う。 どういうこと? シミ抜き用の酸素系漂白剤としてオキシクリーンを買ってみたけど、どうやらこれはいろんな掃除に使えるらしいと後から知ったので試してみたらあまりの楽さに呆然としてしま…

サラシで布巾

ふと昔ながらの布巾はなにを使うべきなのかと考えて、サラシをつかってみることにした。 一反分のサラシをだいたい手ぬぐいの半分の長さに分けて使っている。ハサミで切れ目を入れてから手で裂いてしまえば手間も対したことはない。 切ったサラシを洗濯機で…

上野の十三やの櫛と大宮の廣島つげ櫛店の櫛

二本の柘植の櫛を何年か前から使っている。上野の十三やの物と大宮の廣島つげ櫛店の物だ。 画像の上が十三や、下が廣島さんの櫛。 十三やの櫛はたきしめたお香の匂いが未だにするし、廣島さんの櫛は燻された匂いがして、どちらもつい最近買ったばかりのよう…

台所の貝印

はじめに 好きだなあと思う台所用品について考えたらあることに気がついた。貝印の製品だ。 SELECT100シリーズやもう廃盤になってしまったようなものや、ありきたりなスーパーの片隅でうってるものまで。 おろし金 計量スプーン シリコンべら すり鉢とすりこ…

カリモク60 Kチェア 2シーターを買ってみた

コタツを持つことを自分に許していない。今年は寒いのできっとまた欲しくなるけどどうにか持ちこたえようと思う。 コタツを持たない理由は簡単なことで、ずぼらな自分ではきっとコタツまわりのみで生活しそうだからだ。 当然部屋は荒れる。 いまだって片付け…

丈夫で使い勝手の良いピーラー

もう10何年つかってるのか忘れてしまったくらい馴染んでるピーラーがある。私からこのピーラーを取り上げたらきっと料理のレパートリーが減り作成時間が増加してしまうだろう。それだけ毎日良く使っている。 で、こちらのピーラーについて。 長らくどこのメ…

つげ櫛の手入れ

つげ櫛の手入れの方法について記述しようと思う。 木櫛なので汚れたからと言って水で洗ったりすることは出来ない。 濡れること自体より濡れた後に乾燥してひび割れてしまうことが問題になるからだ。 日常で使いながら乾燥を防ぎつつ、汚れを取る方法がある。…

イイダ傘店の日傘

イイダ傘店で雨傘をかったらついでに日傘もほしくなったので、購入してみた。こちらは苔がモチーフだったかな。 刺繍生地の細かな穴から透ける太陽はとても綺麗だ。 イイダ傘店の日傘と言うと「食パン」柄に憧れている。こちらの傘は一期一会なので機会を逃…

ウールのマフラーの手入れ

はじめに ウールのマフラーの手入れは難しい。 ウールというものは水分と熱そして圧力で変形し変質するものだからだ。きちんと織られたウールが間違ってフェルト状になってしまったらもう戻らない。 しかしマフラーは首元に巻き付けるもので、冬場の首元なん…

次に買うオーブントースターを調べておく

はじめに 2009年からSANYOのSK-WQ3を使っている。これが壊れたら次はSK-WQ31を買いたかったのだけど、今や廃盤で入手不可能になっていた。 SANYOを合併吸収したパナソニックが旧SANYOオーブントースターをいちおう出してはいるけれど、ワット指定と15分タイ…

コクヨの金銭出納帳を家計簿に使う

はじめに 「家計簿どんなふうにつけているんですか?」とお義母さんにお聞きしたところ、これはすごくいいんじゃないかなという方法を教えていただいた。 試しに数ヶ月つけているけど、意外に漏らすこと無く続いている。 道具 使うツールはコクヨの金銭出納…

筍となめ茸の炊き込みご飯、里芋の煮っ転がし(とらドラ!)

同じ本を何度も読み返すのが好きなので久しぶりに「とらドラ!」をまた読み返したら、やっぱり例のごとく高校生男子とはおもえない手際とメニューでびっくりした。 炊き込みご飯に里芋の煮っ転がし(すごく茶色い…)?美味しいのは確実だろうけど高校生男児…

なんでもかんでもオーブントースターで焼く

一人暮らしをしてオーブントースターが大好きになった。ほどほどのお値段、手入れは楽、汚れてもまあまあ使える、雑に扱っても気にならない。 しばらくつかってるのは今は亡きSANYOのトースターSK-WQ3。食パンが一気に3枚ほど焼けるスペースがあり、温度調…

赤ちゃんとの暮らしのため揃えた物について

ベビー用品は個人差があるのでどれが有効になるかわからないし、ある程度ムダになっても仕方ないかな、と思って揃えてみた。 購入したもののリスト ベビー布団 授乳クッション メリー ベビーラック 抱っこ紐 数ヶ月つかってみての感想を上げておこう。 1.ベ…

メンタルの整え方

精神の整え方について。 感情を感じる自己と、それを俯瞰する自己を両方とも起動させておくこと。 感情を殺さない 辛い、悲しい、寂しい、といった感情に揺さぶられないようにと思って感じる事をやめてはいけない。感情がどんなにつらくても、感情を持ちなが…

骨の多い小形の魚の煮凝(地球)

弥勒 (河出文庫)作者: 稲垣足穂出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1987/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る 取りわけこの裏浜で獲れる比目魚と赤目張が好物だった。冬の午前、薄暗い台所の棚の上に、永年使い馴れた行手の中で、骨の多い…

焼きたてのホット・ケーキ(風の歌を聴け)

珍しく、まったく食欲をそそられなかった食べ物について。風の歌を聴け (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/15メディア: 文庫購入: 43人 クリック: 461回この商品を含むブログ (457件) を見る 鼠の好物は焼きたてのホット・…

じゃがいものサラダのサンドイッチ(それからスープのことばかり考えて暮らした)

タイトルに「スープ」とあるのにスープより先に出てきてしまうサンドイッチたちが魅力的だ。そのなかでも、最初のサンドイッチは素晴らしい。それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)作者: 吉田篤弘出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 200…

苺とクリーム(王の帰還 )

新版 指輪物語〈9〉王の帰還 下 (評論社文庫)作者: J.R.R.トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田貞二,田中明子出版社/メーカー: 評論社発売日: 1992/07メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (33件) を見る 果物はあり余るほどとれ、ホビットの子供は…

ピザ(ピザを水平に持って帰った日)

フィンガーボウルの話のつづき作者: 吉田篤弘出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (37件) を見る 「いいかい」と店のおじさんが僕たちを見下ろしながら言った。「ピザっていうのは、水平に…

ブドヴァイゼル(虐殺器官)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (513件) を見る 「バドワイザーは、このビールの名前をいただいた商標名なのよ。バドワイザーの缶をち…

コロッケ(実説艸平記)

間抜けの実在に関する文献―内田百けん集成〈6〉 ちくま文庫作者: 内田百けん出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (13件) を見る 馬鈴薯を摺り潰して裏漉しにかけてマッシュを作り、おや指…

ハムの上に卵を六つ(ホビットの冒険)

ホビットの冒険 オリジナル版作者: J. R. R.トールキン,瀬田貞二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/12/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 94回この商品を含むブログ (18件) を見る 「(略)それはそうと, ベッドと朝ごはんは, よろしくおねがいし…

イイダ傘店の雨傘

なんとなく良い感じ傘が欲しくなったとき、たまたま目に入ったイイダ傘店というお店の傘がとても素敵だったので購入してみた。ここ数年、愛用している。 秋に雨傘、春に日傘をうる店なので今度は日傘らしい。毎回とどく手紙も意趣がこらしてあって気が利いて…

革靴の手入れ

足にぴったりの革靴は宝物に近い。 足に合わない革靴は拷問だ。 というわけで足にぴったりあった革靴は大事に履きたい。ほどほどの値段がするのだから出来れば5年くらいは履きたい。そんな風に長く履くにはどうすればいいか? 何足か揃える 最初から複数そろ…

油揚(御馳走帖)

御馳走帖 (中公文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/09/18メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 30回この商品を含むブログ (54件) を見る じゆん、じゆん、じゆんと焼けて、まだ煙の出てゐるのをお皿に移して、すぐに醤油をかけると…

サクランボのジャム(カラマーゾフの兄弟)

カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/11/09メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 89回この商品を含むブログ (190件) を見る 「サクランボのジャムはどうだ? この店に置いてあるん…

山羊の胃袋(オデュッセイア)

ホメロス オデュッセイア〈下〉 (岩波文庫)作者: ホメロス,松平千秋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/09/16メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 23回この商品を含むブログ (38件) を見る 「誇り高き求婚者の方々よ、わしのいうところを聴いてくれ。ここ…