ベーコン・エッグズ(キャッチャー・イン・ザ・ライ)
ある程度歳をとってしまってから読んだので、何も感じられないかと思っていたけのだけれど、楽しめた。
このお話の中で朝食について面白いなあと思った部分がある。
キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)
- 作者: J.D.サリンジャー,J.D. Salinger,村上春樹
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 73回
- この商品を含むブログ (166件) を見る
自分がベーコン・エッグズなんかを食べてるときに、ほかの誰がかトーストとコーヒーだけだったりすると、なんかいやな気がするんだよ。
(白水社「キャッチャー・イン・ザ・ライ」P186より)
主人公の朝食はP182で「オレンジジュース、ベーコン・エッグズ、トーストとコーヒー」と詳細にある。
いつもはオレンジジュースのみだし、外食するときは「だいたいスイス・チーズのサンドイッチを食べて、麦芽乳を飲む」とある。
ベーコン・エッグズ分のいやな気分。
食べ物に限らず細かくアイテムをつかって書かれる価値観の微妙な差分が面白い。
ところでコレに何度か「ベオウルフ」が出てきて、これは日本だとどの古典の位置に当るのだろう?