種入りの焼菓子(ホビットの冒険)
食べるのが好きでおもてなしが好きなホビットが食べるものはことごとく美味しそうだし、ドワーフの食べっぷりも良い。
最初に取り上げたい食べ物があったのだけどページを失念してるのでまずは最初から。
- 作者: J. R. R.トールキン,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/12/07
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 94回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
「よろしかったら,私には,ビールの方がありがたいのですが,」と白いヒゲをはやしたバーリンがいいました。「でも,お菓子をいただくのもわるくありません。ありましたら,種入りの焼菓子がほしいですね。」
ビールも好きだけど、甘いものも大好きなこの感じがいい。ここで細かく「種入り焼菓子」を注文するバーリンが可愛い。
種入り焼菓子はそのまま"Seed Cake"(シードケーキ)というあちらの古典的なケーキらしい。種にはキャラウェイシード、またはポピーシードを利用してるから「種入り」とのことだ。
スターバックスでも今ではシードケーキを売っていたりするからどんな物かは分かりやすい。ただスターバックスのはパウンドケーキ型で焼いて一切れごとに切りわけてあるものだけど、このお話では「丸い大きな種入り焼菓子」とのこと。
午前中に丸くて大きなシードケーキ二個やいてるビルボの生活に、「金銭と時間の豊かさ」と「自分で作るという素朴さ」の夢みたいな配分を感じてしまう。